仕事場のある吉祥寺に新しくできた飲食店で「ああ、ウレシイ!」と思ったのは、JR中央線高架下の「いぶきうどん」だ。
ボクは近年、うどんで一番好きなのは、九州のうどん。コシがあまりなく、やわらかめ、でも出汁の味がよく、麺に絡みするすると食べられる。そこにごぼう天などのせるとさらにうまい。かしわうどんもいい。
いぶきうどんは、そうではなく讃岐うどんだ。麺太く、その断面四角く、ガシッと腰があり、つるりと喉ごしよし。いりこ出汁がガツンと効いた汁。
讃岐うどん離れしていたボクだが、ここのうどんを立食いで安くさっと食べられる手軽なおいしさには、久々に感激した。
そしてここはテイクアウトもしている。よし、きまり。今夜はうどんベント酒だ。
というわけで初めて買ってきました「とり天ちくわかけうどん」600円。
結構待たされました。麺も頼まれてから茹でるが、天ぷらも注文されてから揚げる。外の歩道で待ってましたが、平日の夕方6時、若者、年配の男性、小さなお子さんをつけたお母さんと、3組が待っている。
10分ぐらい待って、やっとできた。
仕事場は近いので、帰ってもまだとり天が熱い。汁もぬるくなっていない。
合わせるのは発売したばかりのアサヒ・マルエフの缶ビール。こいつをコップにあけて飲む。うむ、このビール。うまい。同社のスーパードライとは全然違う。ちょっと昔のビールっぽい。飲んだ後に口に、子供の頃に大人の残したビールを舐めて「マズイ!」と思った、あのビール味が微かにする。大人の俺には、そここそがウマイ!