ブルゾンちえみ東京の家族金田正一さんをすっぴんで弔問

　国鉄（現ヤクルト）、巨人のエースとして通算４００勝を誇り、ロッテの監督も務めた金田正一さん（享年８６）が６日に急性胆管炎による敗血症で亡くなり、悲しみが広がっている。

　お笑いタレントのブルゾンちえみ（２９）は７日、都内の自宅を弔問し２時間滞在。「今でも動き出しそうな、安らかないつもの金田さんのお顔でした。亡くなった気がしなかった。５月に一緒に朝ご飯を食べたんですけど、まさかそれが最後になるとは思わなかった」と声をつまらせた。

　ブレーク前にアルバイトをしていたレストランを金田さんが利用していたという意外な間柄。「人づてに『２４時間テレビのマラソン（一昨年）も、朝から晩までずっと見ていたよ』とか聞いて。私が出ていたテレビをチェックしてくれていたようで『目がいいから汚れるな。謙虚に頑張れ』といつも言ってくれました。東京の家族のような存在」としのんだ。

　普段は濃いメークのブルゾンだが、この日はすっぴん。金田邸に入っていったとき、報道陣は誰だかわからなかったほど。タレントとしてのイメージを考えれば、テレビカメラや写真はＮＧ、取材そのものを拒んでもおかしくはないが、帽子とサングラス姿ながら神対応。金田さんへの思いをうかがわせた。

　長男で俳優の金田賢一（５８）は「金田正一と書いて、わがままというルビが振られるぐらい。『何が食べたい？』と聞かれ、僕が肉、妹はすしといっても、『パパは天ぷらが食いたい』と言って食べに行くような父でした」と素顔を明かした。

　近親者のみで葬儀を行い、後日お別れの会を営む予定。「ジャニーさんみたいにいかないかなと思いながら。僕らの父であるけど、野球にお世話になった人間でもあるので」とプロ野球のシーズンオフに計画している。ジャニー喜多川さんは東京ドームが会場だったが、ぜひロッテの聖地・川崎球場（現・富士通スタジアム川崎）で営んでもらいたいものだ。（塚沢健太郎）